2012年5月1日火曜日

生産持ち直しても景気不透明。企業、雇用再開に慎重

男性は衆院選で少数野党のビラまきを手伝う。「僕らのことをまじめに考えてくれた党だから、少しでも良くなればと手伝った。放置されたとの思いがあるから2大政党は信用できない」と話す。

大阪市のハローワーク梅田は、お盆の時期も1日1000人以上の利用があった。職業相談部長は「新規求人が出てこないので、雇用にまだ明るい兆しはない。失業期間が長引いている」と話す。

「正社員の仕事に就きたいと40社に応募したが採用されなかった。1人の募集に100人が来た会社もあった」。ここで職を探す大阪府豊中市の元派遣社員の男性(32)は嘆く。既に衆院選の期日前投票をした。「選挙に行ったことなどなかったが、今回は特別な思いで行った。もちろん雇用問題が最優先」

一部で期間従業員の採用を再開するなど、雇用復調の兆しを指摘される愛知県。それでもまだハローワークには毎朝、長い行列ができる。7年間働いた自動車部品会社を昨秋リストラされた名古屋市の男性(38)は、今春で雇用保険の給付も途絶えた。「景気は底を打った? 何言ってるの。僕はどん底」と吐き捨てた。

生産持ち直しても景気不透明 企業、雇用再開に慎重

世界的な経済危機が深刻化した昨秋以降、非正規雇用の社員を中心に4万人近い人員を削減した自動車業界。徹底した在庫調整を進めたことで今春以降は生産は持ち直し傾向にあり、現場では人手不足感すら出始めている。しかし、各社は雇用の再開には慎重だ。