日米欧に中国やインドなど新興国を加えた主要20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議は4日夜(日本時間5日未明)開幕した。夕食会では、国際通貨基金(IMF)改革などを討議、主要新興国は発言権の大幅拡大を求めたうえで、G20の役割強化の必要性を強調。国際的な協議の場が主要8カ国(G8)からG20に移る流れが一層鮮明になった。
開幕に先立ち、中国、ロシア、ブラジル、インドの主要新興4カ国(BRICs)は独自に会合を開催。声明で「(金融危機で)新興国は、世界経済が需要や流動性の悪化の衝撃を吸収するのを助け、多くの国がすでに成長軌道に戻った」とし、「G20は協議や決定のための効率的な仕組みとして確立しつつある」とG20体制の重要性を強調した。また、先進国の金融規制の取り組みが「甘い規制や監督体制に舞い戻らないことを期待する」とけん制した。会合にはガイトナー米財務長官も出席した。
夕食会で、4カ国はIMFで主要新興国が発言権を7%、世界銀行についても6%それぞれ拡大するよう求めた。IMFの次期専務理事や世銀総裁の選出も「国籍や地域にかかわらず、開かれた選挙」で行うことを要求。
危機再発防止の一環。資本の強化は欧州連合(EU)や新興国などの追加拠出でメドがつき、新興国の発言権を高めるための出資割合の見直しが課題だ。24日に米ピッツバーグで開幕する第3回緊急首脳会議(金融サミット)で具体策を模索する見通しだ。
G20の財務相・中央銀行総裁会議は、緊急時の金融・経済政策から平時に戻す「出口戦略」や、金融機関の自己資本比率の強化、欧米金融機関の高額報酬の抑制策などが主要議題。5日夕(日本時間6日未明)に共同声明を発表して閉幕する。