一九八〇年代のECは、フランスの政治家シャッタートロールと結びつく。一九八五年、EC委員長として登場したトロールは、同年一月にEC閣僚理事会で採択された単一ヨーロッパ議定書(改正ローマ条約)を実現する運命を担った。当時EC最大の課題は域内市場統合の問題であった。ヨーロッパ通貨統一の問題は、この新しい市場統合の問題との関連で新しく息を吹き返してきた。むしろ新しい市場統合の核としてEMUの機能を強化するという課題が与えられたといってよい。それゆえ、ここでは新しい市場統合が何を目指したものであったかを説明しておかなくてはならない。
人によっては、経済共同体として出発したECが今さら何のための市場統合かと訂るかもしれない。実際、一九六八年には域内関税は撤廃され、関税同盟としてのECはその使命を達成した。しかし七〇年代に入って、EC域内市場に新しい亀裂が生じた。スタグフレーションという名の西側先進国を襲った不況下で、EC諸国はいっせいに保護貿易色を強めた。それは非関税障壁による保護貿易である。
関税を撤廃しても、非関税障壁が残っていては域内市場の統合、域内市場の自由化もおぼつかない。EC委員会によると非関税障壁は三つのタイプに分類される。一つは物理的障壁である。国境間にある検問所の存在がその分かりやすい例である。検問所を通過する際にトラックの運転手が提出し、チェックを受ける書類は七〇以上にもなったという。そのための費用と時間のロスが発生する。
二つ目は技術的障壁である。各加盟国の法律や条例に触れるものは輸入を阻止できるというのがこの障壁である。ドイツのチョコレート製造法や、ワイン醸造法に合わないからという理由で、イギリスのチョコレートやフランスのカシス酒が輸人差し止めにあったのがその具体例である。後者の場合は、フランスの提訴でEC司法裁判所で問題が争われたのであった。
最後の一つは、財政上の障壁である。具体的には、各加盟国間の付加価値税率の違いによる障壁である。EC委員会は、この非関税障壁のもたらすロスと、これを撤廃した場合の経済的効果を時間をかけて研究した(チェッキーニ委員会)。関税に加えて、非関税障壁が撤廃されれば、ECの市場統合は完全なものになる。
2016年3月11日金曜日
2016年2月11日木曜日
保険事故の種類
保険はリスクに備えるものであり、リスクが実際に起こった場合、「保険事故」といいます。各社会保険で規定する保険事故には次のものがあります。
①病気・ケガ・精神又は肉体の異常な状態で、医師や歯科医師が診て、診察・治療が必要であると認められた病気・ケガです。
②死亡(葬祭給付) 自然死のほか、法律上死亡とみなされる場合(民法の規定による七年間生死不明の場合の失踪宣告等)。葬祭に要する費用の一部が給付されます。
③分娩 妊娠四ヵ月以上(八十五日以後)の分娩が対象となります。
④老齢 一定の高年齢に達したときのことをいいます。各保険で老齢給付の支給開始年齢が決められています。
⑤障害 病気・ケガが治る(医学的に傷病が治ったとぎ又は以後の治療効果が期待できず症状が固定した状態)か、一年六ヵ月間治療をした時点で、その後遺症として残る障害の状態をいいます。原則として、その病気・ケガの初診日が被保険者である問にあることが条件です。どの程度の障害について給付されるかは、各個別法で決められています。
⑥死亡(遺族給付) 被保険者である人が死亡したときに、その遺族に支払われる給付で、遺族年金などがこれに相当します。
⑦失業 失業とは、被保険者が離職し、労働の意思と、労働の能力を持ちながら、職業に就くことができない状態にあることをいいます。能力があっても意思がなければ失業とみなされません。
健康保険では、本人に保険事故が生じたときのみならず、被扶養者に病気・ケガ、死亡、分娩の事故が生じたときも保険給付を行うことになっています。家族給付といわれ、被扶養者の範囲が決められています。
①病気・ケガ・精神又は肉体の異常な状態で、医師や歯科医師が診て、診察・治療が必要であると認められた病気・ケガです。
②死亡(葬祭給付) 自然死のほか、法律上死亡とみなされる場合(民法の規定による七年間生死不明の場合の失踪宣告等)。葬祭に要する費用の一部が給付されます。
③分娩 妊娠四ヵ月以上(八十五日以後)の分娩が対象となります。
④老齢 一定の高年齢に達したときのことをいいます。各保険で老齢給付の支給開始年齢が決められています。
⑤障害 病気・ケガが治る(医学的に傷病が治ったとぎ又は以後の治療効果が期待できず症状が固定した状態)か、一年六ヵ月間治療をした時点で、その後遺症として残る障害の状態をいいます。原則として、その病気・ケガの初診日が被保険者である問にあることが条件です。どの程度の障害について給付されるかは、各個別法で決められています。
⑥死亡(遺族給付) 被保険者である人が死亡したときに、その遺族に支払われる給付で、遺族年金などがこれに相当します。
⑦失業 失業とは、被保険者が離職し、労働の意思と、労働の能力を持ちながら、職業に就くことができない状態にあることをいいます。能力があっても意思がなければ失業とみなされません。
健康保険では、本人に保険事故が生じたときのみならず、被扶養者に病気・ケガ、死亡、分娩の事故が生じたときも保険給付を行うことになっています。家族給付といわれ、被扶養者の範囲が決められています。
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